丘の上の風車へと向かうドン・キホーテ。本作はスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスは17世紀初頭に書き上げた、世界的に著名な騎士物語小説≪ドン・キホーテ≫を典拠に得て、同小説の一場面の中から最も有名な場面である≪風車への突入≫を描いた作品である。

 丘の上にそびえる異様な雰囲気の風車。逆光気味に描かれる風車は影に覆われ輪郭のみが浮かび上がっているものの、影に覆われることによって異様な存在感を醸し出しており、この勝負の結末(ドン・キホーテは風車の風に吹き飛ばされ敗北する)を暗示しているかのようにも感じられる。

 より太く明確になった画家独特の筆触。絵具そのものの重々しくも、画家の(そして観る者の)内面へと迫ってくるかのような質感や、奔放ながらどこか自然的な光や情景を感じさせる触感は、≪ドン・キホーテ≫の持つ人間性豊かな世界観と不思議な調和をみせている。
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2017/11/17(金) 11:38 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0) TB(0)
格差社会が何かと問題視されている韓国だが、最近は芸能界でも“勝ち組”と“負け組”の差が顕著に表れているらしい。韓国芸能界も所得格差が深刻なのだ。

10月17日、国会企画財政委員会のパク・グァンオン議員によって公開された国税庁の資料によると、韓国芸能界の上位1%に当たる歌手46人は平均42億6400万ウォン(約4億2640万円)、俳優158人は20億800万ウォン(2億80万円)、モデル82人は5億4400万ウォン(約5440万円)の年収を稼ぐという。

最近、日本でも本格的に活動を再開した東方神起などは、間違いなくこの上位1%に入るだろう。何しろ彼らの活動再開によって、所属するSMエンターテインメントの今年下半期売り上げ予想が1940億ウォン(約194億円)にもなるといわれているのだ。仮にその5%が彼らの収入になったとしても、「上位1%」のトップクラスになる。

しかも、最近の芸能人たちは本業の収入だけでなく、副業や財テクに勤しむ者も少なくない。よく耳にするのは、“不動産投資”だろう。実際に元KARAのク・ハラやハン・スンヨン、“国民の初恋”と呼ばれるMissAのスジなど、若くして人気を獲得したK-POPアイドルたちがビルを買い取り、賃貸収入を得ているのは周知の事実でもある。上位10%まで範囲を広げれば、歌手は7億3200万ウォン(約7320万円)、俳優は3億6700万ウォン(約3670万円)。一般庶民の感覚では、ただただ凄いとしかいいようがない金額だろう。

ちょっと古くなるが、昨年10月に韓国統計庁が発表した「2016年上半期地域別雇用調査・就業者の産業と職業別特性」資料によると、韓国に1946万7000人いるサラリーマンのうち、月収「100万ウォン(約10万円)未満」が11.2%、「100~200万ウォン未満」が34.6%を占めるという。つまり、韓国サラリーマン全体の45.8%が200万ウォン(約20万円)未満の月収で働いているというわけで、そんな庶民の立場からすると韓国芸能界の上位10%は、“大富豪”のように映る。ところが、それはあくまでも上位10%の話に過ぎない。

上位10%に含まれない大多数の芸能人たちは、一般的なサラリーマンよりも低い年収を得ている場合が多いというのだ。というのも冒頭で紹介した国税庁の資料によると、下位90%に当たる歌手の平均年収は870万ウォン(約87万円)、俳優は620万ウォン(約62万円)だったという。つまり、年収100万円にも満たないのだ。モデルに至っては年収270万ウォン(約27万円)という深刻なレベルで、その仕事だけで生計を立てるのはどう考えても無理だろう。
2017/11/10(金) 11:04 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0) TB(0)
印象主義時代に活躍した女流画家メアリー・カサットの異色的な代表作『沐浴する女性』。

『湯浴み』又は『髪を洗う女』とも呼ばれる本作は、1890年にエコール・デ・ボザールで開催された日本の浮世絵展に感銘を受けた画家が、銅板に直に彫って描画する凹版技法≪ドライポイント≫、主に銅版へマチエールを転写する為の技法≪ソフトグランドエッチング≫や繊細な色面表現と多様な明暗表現を可能とする≪アクアティント(アクアチント)≫などの技法の用いて連作的に制作した多色刷り版画の中の一点である。
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画家に多大な影響を与えたエドガー・ドガが「これはカサットが書いたのか!?私はそれを認めたくはないが、女性(カサット)が、これほど見事な素描を描けるとは…!」と言葉を発したとの逸話も残されるほど、本作に示される湯浴みをする女性や水差しなど構成要素の簡潔で精確な輪郭線の表現は白眉の出来栄えである。
2017/11/03(金) 12:52 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0) TB(0)
桜桃(さくらんぼう)を摘み取る少女。本作はベルト・モリゾがパリ西北メズィー滞在時に、桜の木に生る桜桃(さくらんぼう)を摘み取る少女たちの姿を描いた作品で、ボッティチェリの『春(ラ・プリマベーラ)』に表される理想的楽園の情景を、構想の着想源とし(そしてそれを目指し)制作されている。
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補色関係にある色彩によって表現される繊細かつ輝きを帯びた優美な光。本作で表現される風薫る春の柔らかく暖かな雰囲気や情景は、ルノワールを感じさせる大らかで流動的な筆触と多彩な色彩などによって類稀な相乗的効果が生み出されており、それらは何れも秀逸な出来栄えを示している。

摘み取った桜桃を入れる籠。縦長の構図に配される少女たちの幸福感に溢れる表情や生命感に満ちた躍動的な描写、繊細かつ輝きを帯びた優美な光や春風を感じさせる表現なども本作の大きな見所のひとつである。
2017/10/27(金) 16:44 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0) TB(0)
「“神戸製鋼事態”の波紋拡散…日本の製造業“危機”」と報じたのは、韓国メディア『MBC』だ。

「メイド・イン・ジャパンは数十年間、過度なほど几帳面で精巧な製品を作ってきた日本を称賛する言葉として位置づけられていた。しかし、その名にふさわしくない不正と慣行が相次いで起こっている」と始まる同記事では、問題の原因を「根深い事なかれ主義と成績捏造への慣行」と指摘しており、「メイド・イン・ジャパンの牙城が揺らいでいる」と締めくくられている。

この論調からもわかるように、メイド・イン・ジャパンの信頼度は韓国でも高い。

どの韓国メディアも今回の問題発覚で、「メイド・イン・ジャパンの信頼が揺らぐ」と指摘しているほど。“メイド・イン・コリア”とは対照的なのだ。
(参考記事:メイド・イン・コリアは嫌われている!? 韓国製品に対する世界の認識調査に、韓国人が自虐)

ただ、今回の一件で状況は変わった。

「神戸製鋼、品質操作の波紋…“メイド・イン・ジャパン”神話揺らぐ」(『JTBC』)、「“メイド・イン・ジャパン”はなぜ墜落したのか」(『イートゥデイ』)、「“神戸製鋼事態”の波紋…“メイド・イン・ジャパン”危機にまで広がった」(『マネートゥデイ』)などと、日本産そのものに対する不信感を伝えている。

現在調査中のことだが、神戸製鋼の製品を利用している現代(ヒュンダイ)自動車や、160機中121機がボーイング社の航空機を使用している大韓航空なども、巻き添えを受けている状況だ。

一方で、日本企業を教訓に自国を省みるよう警告する記事も。『ソウル経済』は「韓国企業に警鐘を鳴らす神戸製鋼事態、成果主義・組織官僚化の限界…韓国も警戒しなければ」と見出しを打った。

同記事では、「特に後発企業の追撃に追われる状況で、経営陣の無理な目標設定が生産現場の組織的な不正の温床になったという指摘が提起されている」と問題点を挙げつつも、「しかし、これは日本製造業だけの問題と見ることはできない」と強調していた。

そして、「神戸製鋼事態は、成果優先主義を導入した韓国生産界も品質の管理不十分に高い授業料を出す事例が絶えない韓国企業に、再び警鐘を鳴らしている」と付け加えた。
2017/10/20(金) 12:04 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0) TB(0)
 マネとモネに自身の作品を見せるバジール。画面中央やや左に描かれる背の高い人物がバジールで、エドゥアール・マネ(山高帽の男)とクロード・モネ(又はザカリ・アストリュックとされる)に自身の作品を見せており、このバジールの姿はマネによって描き加えられたことが判明している。
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 階段を上りながら会話するエミール・ゾラ。画面左部の階段では批評家エミール・ゾラ(階段上の人物)とルノワール(階段下の人物)が会話しているが、一部の研究者からはでは両者はクロード・モネとアルフレッド・シスレーとも指摘されている。
2017/09/26(火) 11:06 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0) TB(0)