親が暑い車内に子供を置き去りにするというニュースが度々報じられるが、このほど凍える気温の中、暖房の入っていない車内に子供を置き去りにしたとして3児の母親が逮捕・起訴された。この母親は、皮肉にも暖房設備の整っていない刑務所へ送られる可能性があるという。『Wave3 News』『Metro』などが伝えた。

新年になって、またも児童虐待のニュースがアメリカから飛び込んできた。ケンタッキー州ルイビルで1月2日の午後5時40分頃、通報を受けた警察官がウォルマートの駐車場に駆け付けると、エンジンが切られた車内に3人の幼い子が震えている姿を発見した。

この時の外気温は-9度。4歳と1歳8か月、そして6か月の子供たちは、暖房も入っておらずドアもロックされていない車内で身動きできないほど凍えていた。

この光景を目撃し驚いた買い物客らが警察に通報したわけだが、警察官はすぐに子供らを救出し、駆け付けた救命救急隊員らが3人の子供たちの容態をチェックしたところ、幸いにも子供たちの命に別状はなかったようだ。戻って来た母親のブロッケル・キング(28歳)は「5分ほど車を離れていただけだ」と主張したが、実際には警察官が子供らと20分間、駐車場で母親が来るのを待っていた。

翌3日に裁判所へ出廷したブロッケルに、判事は「極めて危険な行為だ。子供たちが無事だったことが幸いである」と述べ、ブロッケルは死を脅かす危険な状況に子供たちを置き、極寒の中で子供たちに傷害を負わせる可能性を引き起こしたとして、3件の第一級児童虐待罪と3件の子供たちの命を危険にさらした重罪、そして1件の秩序を乱す行為でそれぞれ起訴された。

今後、ブロッケルが収監される可能性があるルイビルメトロ刑務所は、継続的な寒波により暖房が効かないそうだ。受刑者は3度にまで下がった刑務所内で凍える思いをしており、中には毛布や湯たんぽで寒さを凌いでいる者もいるという。
2018/02/08(木) 11:12 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
 近代絵画の扉を開いた後期印象派最大の巨匠のひとりポール・セザンヌを代表する静物画の傑作『リンゴとオレンジ(林檎とオレンジ)』。

 本作は画家が1870年代以降、数多く手がけた果物を画題とした静物画の中の一点であり、本作は構図、構成、対象の捉え方など完成度が最も高いものとして知られている。

 セザンヌは画家に共鳴していた批評家ギュスターヴ・ジェフロワに対して「リンゴでパリを驚かせたい」と語ったと言われており(これはエミール・ゾラによる小説≪制作≫の中で、主人公の画家が「素晴らしく描かれた一本の人参で革命を起こしたい」との台詞への画家の反応とも考えられる)、本作は画家の対象に対する切実で、複雑な想いと表現が顕著に示された作品でもある。

 対象を写実的(客観的)に描くのではなく、対象から感じられる雰囲気や内面をあらゆる角度から見つめ、時には伝統的な遠近法的表現を無視した独自の手法を用いることで、現実では決して見出すことのできない対象そのものの迫真性や、造形としての美しさが本作には表れている。
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2018/01/08(月) 17:12 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
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近代絵画の偉大なる画家ポール・セザンヌ初期の代表作のひとつ『タンホイザー序曲(ピアノを弾く若い娘)』。

本作は19世紀ドイツの作曲家で、数多くの優れた歌劇(オペラ)を作曲したことから歌劇王とも呼ばれたヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナーによる傑作≪タンホイザー(タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦)≫に着想を得て制作された作品で、完成後は画家の妹ローズへ贈られたことも知られている。

後にアンブロワーズ・ヴォラールが妹ローズから購入することになる本作の名称ともなっている≪タンホイザー≫は、本作が手がけられる25年程前に作曲されたオペレッタで、騎士タンホイザーとテューリンゲン領主の娘エリザベトの悲恋の物語で、中世ドイツにおけるキリスト教の伝説的逸話を題材としている。
2017/12/08(金) 11:08 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
 フランスの首都パリ中心部で24日、サーカスからトラが逃げ出して街をうろつき、飼い主に射殺される騒ぎがあった。警察筋によると、飼い主は身柄を拘束された。

 同日午後6時(日本時間25日午前2時)前、同市南西部15区でトラがうろついているという通報が消防に寄せられた。情報はソーシャルメディアを介して広まり、パリ交通当局は周辺の路面電車の運行を一時見合わせた。

 逃げたのはサーカス団「シルク・ボルマン・モレノ(Cirque Bormann Moreno)」のトラで、体重は200キロ。同団はこの地域に移動してきたばかりで、来月3日に初公演を迎える予定だった。

 消防当局によると、トラは路地で飼い主に射殺された。現場は「大通りではなく、通行人はいなかった」という。飼い主はその後、身柄を拘束された。

 この騒動を受けて、警察が捜査に乗り出している。
2017/12/01(金) 11:09 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
 さらに画面左端の赤布が掛けられる机の上にはローマ神話で知恵と諸芸術を司る女神ミネルヴァ(ギリシャ神話のアテナと同一視される)の像と、日本や中国の美術様式に強い影響を受けていた同時代の陶芸家ブヴィエ(※ブヴィエは画家と懇意で、幾つかの作品を所有していた)による七宝の壷が描かれており、登場人物らの思想や受けていた美術的影響、この頃の美術界における彼らの方向性を暗示している。
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 本作の名称『バティニョールのアトリエ』は、(本作の主要人物である)マネが当時パリ北西部のバティニョール地区にアトリエを構えていたことに由来しているほか、どの人物とも交わらない彼らの視線には、各人における固有の美術的個性(性格)を表現したとする説など様々な説が唱えられているものの、確証を得るには至っていない。

 また表現手法としても画家の古典に倣う正確な写実的描写による人物の内面的な表現や、落ち着いた洗練性の高い色彩は画家の様式的特徴を良く表している(ただし本作の赤布、青色の椅子、額縁や画架の黄色の色彩的対比や壁と床の対比には一部から批判的な意見も受けている)。
2017/11/24(金) 14:38 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)
 丘の上の風車へと向かうドン・キホーテ。本作はスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスは17世紀初頭に書き上げた、世界的に著名な騎士物語小説≪ドン・キホーテ≫を典拠に得て、同小説の一場面の中から最も有名な場面である≪風車への突入≫を描いた作品である。

 丘の上にそびえる異様な雰囲気の風車。逆光気味に描かれる風車は影に覆われ輪郭のみが浮かび上がっているものの、影に覆われることによって異様な存在感を醸し出しており、この勝負の結末(ドン・キホーテは風車の風に吹き飛ばされ敗北する)を暗示しているかのようにも感じられる。

 より太く明確になった画家独特の筆触。絵具そのものの重々しくも、画家の(そして観る者の)内面へと迫ってくるかのような質感や、奔放ながらどこか自然的な光や情景を感じさせる触感は、≪ドン・キホーテ≫の持つ人間性豊かな世界観と不思議な調和をみせている。
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2017/11/17(金) 11:38 UNARRANGEMENT PERMALINK COM(0)